筆写 ~ 牧野富太郎『植物一日一題』より
※
馬鈴薯の『薯』の字ですが、
許容字体として、ここでは
13画目の点を書いていません。
書いても書かなくても
どちらも『薯』の字です。
植物学者である牧野富太郎先生は、
ジャガイモは断じて馬鈴薯(ばれいしょ)
そのものではないと、本書の中で
おっしゃっている。
そうか・・・
なんでもかんでもひとくくりに
ジャガイモと言ってはいけない
のである。
今日の晩御飯に食べたじゃがバターは、
果たしてジャガイモでなかったのでは・・・
ところで
何かを定義するということは、
認識を合わせて意思疎通するうえで
とても便利なものだけれども、
その認識のズレや
定義の捉え方の曖昧さにより
喧々諤々(けんけんがくがく)と
するようならば、
私としては少しさびしい。
世の便利さのために
人が決める定義ではあるけれど、
何十億もの人がいれば、
その人の立場や環境などで
物事の定義や捉え方も変わるのが
自然だと私は思っていて、
そういう感覚をまるで空気を吸うように
自然に取り入れられるように
なっていこうと思う。
筆写文章
馬鈴薯ハ葉ハ樹ニ依テ生ズ、
之レヲ掘リ取レバ形チニ
小大アリテ略ボ鈴子ノ如シ、
色ハ黒クシテ円ク、味ハ苦甘シ
牧野富太郎『植物一日一題』より
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