筆写 ~ 高浜虚子『進むべき俳句の道』より

高浜虚子『進むべき俳句の道』をペン字で
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墨守(ぼくしゅ)という言葉、

なんとなく意味は想像つくのですが、

なぜ『墨』の字がつくのか・・・?

と、調べてみると、

中国の墨子(ぼくし)という名の人物に

由来する言葉とのことです。

『温故知新』は、本著書の中では

『古』の字が使われています。

墨守:かたくなに守り通すこと

その時代における流れというものがあり、

しかし一方で、どの時代においても

一貫して通じる理(ことわり)というもの

もあるのでしょう。

私としては、こういった理を知ることが

温故(古)であり、そのもとで時代の流れ

を感じることが知新なのかな、と。

筆写文章

守旧とはただ旧格を墨守せう

といふのでは無い。

くりかへしていふやうに

温故知新の謂(いわれ)である。

  高浜虚子『進むべき俳句の道』より