賣卜先生糠俵より
過日に掲載しました
江戸時代の書物(笑)
『 賣卜先生糠俵 』
まだ少ししか目を通していませんが、
読み物としてなかなか面白い内容です。
字を見る楽しみもありますので、
ボチボチこちらでもご紹介して
いきます。
※
著作権等の問題はありませんので、
堂々と写真を載せてしまいます。
まずは、前回のブログでも写真に
撮っていましたが、賣卜先生の人となり?
が記された序文からです。
賣卜先生糠俵序
無何有の[能]郷に[爾]翁あり[里]
賣卜先生といふ
終日舌を耕ども
軀に[爾]培ふにもあらず[須"]
子に[爾]対しては[八]孝を演べ
臣に[爾]遇ふては[八]忠を説ども
自行事不能
陰陽師身の上知らず[須"]といふも宜也
本より[里]不学者論に[爾]不負
口あ[阿]る儘に[爾]實も無ひ事を
言ひ散らせば糠俵と題して
其の口を緘ぬ[怒]
※ルビは現代仮名遣いにしてます
※[ ]は、変体仮名の元となる漢字です
◆無何有:”何か有る”が無い
→何もない、自然な状態
◆陰陽師身の上知らず:
他人のことは分かっても自分のことは
分かっていない
◆宜也:もっともなことだ
◆かがる:縛って束ねる、縫う、つづる
◆糠俵:(でんぼくの解釈として)
口ばかりで中身がないから、
米俵でなくて糠俵なんでしょう(笑)
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