色っぽい字を求めて
『エロせん』と呼ばれることがある。
仲間由紀恵さん演じる『ごくせん』に乗じて
エロい先生ということで『エロせん』と
いうわけだ。
(『ごくせん』に対して非常に失礼だが・・・)
まぁ、オトコという生き物は
総じてそんなものだろう?(笑)
しかし、この『エロせん』、
エロはエロでも
字に対して『エロ』を語るもんだから、
ただの『エロ』ではなくて
『エロせん』となった次第なのだ。
(この記事のワード、大丈夫かな・・・)
品のある言い方をすれば
私は字に対して『色っぽさ』を求めている。
若くてかわいいアイドルではなく、
分かりやすく言うと 壇蜜さん なのだ!
足全体を魅せるミニスカートではなく、
ロングスカートで隠された足が
長めのスリットから垣間見える
チャイナドレス なのだ!
※お嫁さんに対しても
こんなふうに字のことを語り、
仕方なしに?話を聞いてもらっている
でんぼくである。
締める部分 緩める部分
これらが絶妙なバランスに
成り立ったところに
『色っぽさ』が出てくる!
(と、勝手に思っている でんぼく)
こんなことを他の人にも語るもんだから
『エロせん』の呼称を賜った。
私が敬う狩田巻山先生は
大阪教育大学名誉教授にして
日本書写教育研究会会長、
ほか多くの肩書をお持ちでいらっしゃるが、
なによりも先生のお写真を拝見すると、
とてもじゃないが、教壇に立って
冗談を飛ばしたり、笑いを誘うタイプ
ではなさそうなのだ。
ましてや、字を『エロ』で語るなど
もってのほか、という雰囲気でいらっしゃる。
しかし、だ。
私から見て、先生の字は
たしかに『色っぽい』のだ。
字に対する先生の心づもりは分からないが、
私はその『色っぽさ』に憧れ、
そしてそれを自身の字に取り入れてきた。
私は当初、狩田先生と同じくして
書写研究の第一人者と称される
江守賢治先生の字を模範としていた。
※厳密に言うと、その以前には
富谷松雲先生の練習帳なども経てきた。
江守先生の字は、私の目には
がっちり正装に威儀を正した紳士淑女
といった姿に映っている。
まさに 隙(すき)なし!脈なし!? という感じ。
一方、狩田先生の字は、
先述のとおり私の目には
品ある中にも、ある種の隙を
わざと作られているように映る。
意図的に、部分的に
緩めているところがあるのだ。
そこが『色っぽい』
ハニートラップほど露骨ではないが、
私に色仕掛けをしてくる字である(笑)
そんな術中にはまり込み?、
かくして私も、冒頭の呼び名を
賜った経緯である。
と、まぁ、こんなふうに
字の風合いを追い求めたり
それを語ったりするのは楽しいものだ。
お手本の字なんて、平仮名だけなら
まだしも、数多ある漢字の書き方を
ひとつずつ、いちいち覚えていこうと
するのも大変だ。
それよりも、その特徴、雰囲気を
見て、それがどういったところから
醸し出されているのかを理解し、
その要素を自分の字に取り入れる。
でんぼく流としては
そんなアバウトな練習が良いのだ。
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