筆写 ~ 岸田國士『飯田の町に寄す』より
「 コツを知りたい 」
以前はそんな考えをよく抱き、
コツ探しやコツ頼りに走っていた。
上手くやるためのコツ。
書籍をはじめ、様々な形で
『 コツ 』をうたった商品を
多く見かける。
多く見かけるということは、
やはりそれだけ『 コツ 』に
魅力があるということだろう。
べつに、
コツを悪く言うつもりはない。
問題なのは、
コツ = 近道
と安直に捉えてしまうと、
自分で掘った落とし穴に
自分で落ちてしまう結果に
なりかねない、
ということなのだ。
コツは、あくまでコツであって、
それは早く容易に目的地へ行く
近道と同じではない。
落ち着いて丁寧に練習を重ね、
そのコツが言わんとするものを
心身で感じ取れるようになってこそ、
はじめてそのコツが自分の中で
根を張り育っていくのだ。
私はこのことに
長らく気づけなかった。
筆写文章
※原文でひらがな表記のところを
筆写では一部漢字に書き替えています。
飯田 ゆたかなる町 (省略)
財に貧富あれども
身に貴賤ありとおぼへず
一什一器かりそめになく
老若男女、みなそれぞれの
詩と哲学とをもつ町
岸田國士『飯田の町に寄す』より
ディスカッション
コメント一覧
知っている=出来る
ではないのですよね。
コツを知っても、それを体現できるようになるためには、時間と労力が必要になりますね。
先生が昔言っておられた「コツ」は「コツコツ練習をすること。」…これに尽きるのだと思います。
わかっていても、つい近道を求めてしまうのが人間なんでしょうね(笑)
きっとコツを書いた本は市場から無くなることはないと思います。
あ、先生がブログで紹介されていたキムチのTKGがマイブームになりつつあります。味がまろやかで美味しい〜。
キムチのTKG、美味しいでしょ(^^)
そのうえカラダに良さそうな気もするし、
栄養もありそうで、総合的にも非常に
お気に入りの一品です。
そうそう、
近道を行きたくなるんですよね~(笑)
一概には言えないけど、私の中の結論は
『急がば回れ』に落ち着いてる、かな。