筆写 ~ 若山牧水『樹木とその葉』より

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幾山河(いくやまかわ)

越えさり行かば 寂しさの

終(は)てなむ国ぞ

今日も旅ゆく

これは、尊敬する元上司の方から

教えてもらった若山牧水の詩。

詩の描写の美しさだけでなく、

これが自分の心境に重なった時期も長くあり、

それゆえ大好きな詩のひとつ。

私にとっては、

これが若山牧水を知るきっかけとなった。

筆写文章

庭さきに立つ一本の樹に

向かっていても、

春、夏、秋、冬の移り変りの

如何ばかり微妙であるかは

知り得べき筈である。

 若山牧水『樹木とその葉~自然の息自然の声~』より