筆写 ~ 伊藤左千夫『茶の湯の手帳』より

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芸事に限らず何においても、

この文章が言うような境地は

人をたくましいものにしてくれる、

そんなふうに思います。

たとえ相手あってのことでも、

自らの精神は決してその相手に

囚われることがない。

私にとっては

そういった安寧な心こそが

生きる強さです。

まだまだ遠い道のりですが。

筆写文章

茶の湯は人に見せるの

人に聴せるのという技芸ではなく、

主人それ自身客それ自身が

趣味の一部分となるのである。

  伊藤左千夫『茶の湯の手帳』より