筆写 ~ 泉鏡花『伊勢之巻』より
自分なりの流れに乗りながら
一画一画を書き進める中にも、
その流れが狂ったように感じる
瞬間が出てくる。
そういった時には、いったん呼吸を
おいて精神の落ち着きを待ってから、
再度書き進めるのがよい。
と、のたまっている当人は
ちょいちょいそれを無視して
書き進めるものだから、
その狂いが線に現れる(笑)
リセットは大切なのだ。
筆写文章
伊勢は七度(ななたび)よいところ、
いざ御案内者で客を招けば、
おらあ熊野へも三度目(みたびめ)じゃと、
いわれてお供に早がわり
泉鏡花『伊勢之巻』より
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