筆写 ~ 坂口安吾『幽霊と文学』より

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朝の早くから

朝食ピクニックを兼ねて

お嫁さんと一緒に銀杏狩りへ。

家に帰って昼食をとり、

銀杏の果肉をはいで種を洗い、

天日干し。

こうして本日のメインイベントは終了。

その後に昼寝をはさんで書いた1枚。

朝の起床直後や昼寝直後の書写は、

脳がいったんリセットされているため、

とても雑念少なく取り組むことができる。

ただ、微妙に筋肉が起床しきっていないのか、

いや、これはただの言い訳だろう(笑)、

見返すと拙い筆致が散見される。

大切なのは、仕上がりを評価しても、

良い悪いに関係なく感情を生み出さないこと。

そして次の筆写にも感情を持ち込まないこと。

私が歩まんとする道は、

非常に淡々とし、穏やかなもの。

日々それを意識に上げることが鍛錬となる。

筆写文章

私の理知は幽霊の存在を笑殺し

否定することを知ってゐるが、

(※私の素朴な)本能は

幽霊の素朴な凄味にどうしても負ける。

  坂口安吾『幽霊と文学』より

(※)部分は書籍原文であるが、筆写では省略。