筆写 ~ 石川啄木『閑天地』より

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力を抜いて、軽く行う(書く)

という意識を非常に大切にしています。

「軽く」といっても、

テキトーやチャランポランといった

具合ではなく、意識はちゃんと

目の前のことに向き合っていて、

だけど心は張り詰めさせない、

ゆるゆるのふわふわにしておく、

そんな状態に居るための練習です。

私という人間は

どうやら人の目を気にし過ぎて

生きてきた節があります。

※明確にそんな認識を持っては

 いませんでしたが。それに

 気づいていなかっただけ。

表現は難しいですが、

人の目を意識に置くのはいいですが、

人の目を気にしてしまうと、

たいてい余計な力が生じます。

余計な力がこもった状態では

『快適かつ自然な行い』というのは

なかなか成りません。

他の動物たちと違い、

ヒトという動物が持ってしまった

厄介(?)な習性です(笑)

筆写文章

世に、最も恐るべき、

最も偉大なる、

最も堅牢(けんろう)なる、

而(しか)して何物の力と雖(いへ)ども

動かし能(あた)はざるものあり。

乃(すなわ)ち人の信念也。

  石川啄木『閑天地』より