俳句『蟻引きてキラと光るや蝉の羽』

地面にきらりと光る

透き通ったクマゼミの羽。

よく見ると、蟻が運んでいます。

寿命をまっとうした蝉が、

またこうして蟻の命に引き継がれようと

しているのを見ると、蝉の羽もまだ

命を宿して光っているように見えた、

そんな夏の午後でした。