筆写 ~ 宮沢賢治『僧園』より
三省堂辞書ウェブ編集部さんのコラムに
よると、もみぢ ( ” ぢ ” は旧仮名遣い)は、
紅葉するという意味の動詞である
「もみづ(紅葉づ)」という言葉が
名詞化されたものだということです。
” づ ” がタ行なので、” ぢ ” の表記の
ままでよかったのに、現代仮名遣いは
なぜ ” じ ” になっちゃったんでしょうね?
昔は、同じ音の平仮名でも数種あって、
なんだかそちらに日本語としての風情を
感じるのです。
筆写文章
夜のもみぢの木もそびえ
御堂の屋根も沈めるを
さらに一羽の鳥ありて
寒天質の闇に溶けたり
宮沢賢治『僧園』より
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