筆写 ~ 島崎藤村『二つの聲 朝』より

硬筆筆写 島崎藤村『二つの聲 朝』より
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眠りと夢を破りくるような

朝の蝉の聲も、お盆を経て

徐々に小さくなってきました。

昨晩の京都は五山の送り火。

今年は見に行くことはしません

でしたが、KBS京都のTVチャンネル

に映し出される様子を見つつ、

ベランダに出て夜空を眺めながら

祖父母や親のお見送りをしていました。

お精霊さん(精霊迎え)にはじまり

昨晩の送り火まで、決してこの時期

だけではありませんが、大切な方を

改めて想う素敵なひとときです。

筆写文章

たれか聞くらむ朝のこえ

ねむりと夢を破りいで

あやなす雲にうちのりて

よろづの鳥に歌はれつ

天のかなたにあらはれて

東の空に光あり

  島崎藤村『二つの聲 朝』より