むくどり 椋鳥

俳句 『けふの息むくどりの起つあかね空』

けふの息 むくどりのつ あかね空

本日は立春前日にて、

冬の季語『むくどり』を詠んだこの俳句は、

ほぼ賞味期限切れでの投稿です(笑)

作句は1月上旬~中旬。

冬、自宅のベランダから見える竹林に

ムクドリの大きな群れがねぐらを作ります。

毎朝、日の出直前のあかね空に

千羽を超えそうなムクドリの群れが

一斉に飛び立ちます。

彼らの鳴き声と羽音が伝えてくる

生命の躍動感。

「いってらっしゃい」と彼らに呼び掛けて、

私の一日も始まるのでした。

そんなムクドリたちも、先週くらいから

集団ねぐらを作ることがなくなり、

静まり返った竹林がただ風に揺れています。

ところで昨年、手作り市にて

畳屋さんが販売されていた飾り畳を

購入していました。

できるだけ畳を傷めずに、かつ作品を

まめに取り換えつつ飾れるようにすべく、

竹の小枝を拾ってきて、作品の固定具と

しました。

竹はコンロの火で軽くあぶってつやを出し、

小さな穴をあけて、そこに押しピンの針

だけを取り付けて、畳に刺し込みました。

俳句の書はなんだか味わいに欠けるもの

となってしまいましたが(笑)、表具の

出来栄えは我ながら満足であります。