筆者 ~ 島崎藤村『髪を洗へば』より

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書き進むにつれ

行頭が段々下がってきた(笑)

字形は、まだもう少し変えてみたいものが

あるけれど、軽やかな指で書き進められた

ので、2枚目に書いたこれを仕上げとした。

前に書いた字を気にかけず、

後に書く字を気にかけず、

いま書く字にのみ丁寧に接する。

一筋縄ではいかないことだけれど、

それを目指しての稽古だ。

まだまだ まだまだ 続く。

筆写文章

目にながむれば彩雲(あやぐも)の

まきてはひらく絵巻物

手にとる酒は美酒(うまさけ)の

若き愁(うれひ)をたゝふめり

  島崎藤村『髪を洗へば』より