筆写 ~ 萩原朔太郎『立秋』

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漢字を大きめに書こうと考えて

いたけれど、書き上げてみると

所々小さくまとまっている。

詩の情景を汲み取る想像力が

私にはないのだけれど、

「玻璃ながれ・・・」からの

くだりがお気に入り。

現在設定しているブログのヘッダー画像は、

水に浮いて風に流れたり、あるいは

水底で陽の光をうけて美しく色づく

ガラス(=玻璃)たちなのだ ↓これ

ちなみにこの写真は、

私のお嫁さんの同級生の方が開いている

京都のギャラリー『GALLERY HEPTAGON

で出会った、『硅砂組』さんの作品。

  ※ Photo by お嫁さん

たまたまなのだけれど、

詩の言葉とこの写真が

私の中でとても綺麗に融合し、

素敵な秋を表現してくれた。

筆写文章

洞窟の壁にふんすゐあり、

さかづきをあぐる一聯(いちれん)のひと、

秋ちかければ玻璃(はり)ながれ、

空氣は谷間をくだる。

  萩原朔太郎『立秋』