筆写 ~ 福住正兄『二宮翁夜話』より

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二宮尊徳(二宮金次郎)の言行を

門人の福住正兄(まさえ)が

『二宮翁夜話(にのみやおうやわ)』

として著したものより。

天地(あめつち)は常に自然の道理

というものを示してくれている。

書物よりも、それこそを学ぶべき

との教えだ。

薪を背負って読書する

あの二宮金次郎の像の姿。

私の想像に過ぎないけれども、

そんな二宮尊徳が行き着いた核心が、

書物の教えよりも天地の経(教え)

というものだったのかな。

天地の経を素直に汲み取れる、

そんな心身を養っていきたいものだ。

筆写文章

予(よ)が歌に

音もなく香もなく

常に天地(あめつち)は、

書かざる経を繰り返しつつ

とよめり。

  福住正兄『二宮翁夜話』より