筆写 ~ 槇村浩『四季』より

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どんな状況で何をしていても

常に等しく穏やかな心持ち。

そんな姿で日々を過ごしていけるよう、

私は稽古を心掛けています。

稽古というと、気難しく、堅苦しい

ように聞こえますが、そんな大層な

ものではありません。

日々の生活の中で、力を抜いている

状態を保つ(特に精神的な面において)

ということを稽古と称して、

意識・実践しているだけです。

その中で、良くも悪くも自分の

感情が動いてしまいやすいような、

刺激的な事や物を手放すというのは、

具体的なことの一つです。

手放すというのは、そういったものに

触れない、目を向けない、或いは

淡白に(ごく自然に)受けとめるよう

意識する、ということでもあります。

とはいえ、色んな刺激に囲まれて

生きてきた現代人にとって、それは

なかなか容易なことではないのですが。

(これが稽古の難しいところ(笑))

それでも、

” 刺激を求める自分 ” や

” 刺激を感じている自分 ” 、

そういった状態の自分を意識する

ということが大切で、意識する

ことではじめて、そこから離れよう

とすることが可能になります。

書写も、それを深めようとするほどに、

そういった心の状態が大きく反映される

なぁ、と感じるのです。

筆写文章

春の神様陽気だな

天女の羽や夢御殿

梅、桃、桜、色々の

花を咲かせて楽しんだ

  槇村浩『四季』より