筆写 ~ 北原白秋『白鷺』より

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この詩の、2行目の描写が

私にはちょっと分からないのですが。

白鷺たちも、その年齢によるものか、

あるいは個性によるものか、

水辺で小魚を必死に追いかける子も

いれば、ほとんど動くことなく、

小魚が射程距離圏内に入ってくるのを

じっと待つ子もいます。

無駄にエネルギーを消費せずに

ただひたすらじっと待って、

来るべきチャンスを狙い定めて

いる子のほうが、白鷺としては

狩りが上手なように映ります。

「獲物欲しさに焦っちゃだめだよ」

と教えられるような気がします。

筆写文章

白鷺は貴くて、

身のほそり煙るなり、

冠毛(かむりげ)の払子(ほっす)曳く白、

へうとして、空にあるなり。

  北原白秋『白鷺』より