筆写 ~ 若山牧水『秋草と虫の音』より

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若山牧水先生、すみません。

筆写させていただいたのに

誤字脱字がはなはだしい・・・

「見て見飽かぬ”の”(脱字)は」

「あらふ(誤字)」→「あらう(正字)」

ところで、

野草もつぶさに観察してみると、

今までススキ(薄)と思っていたものが

ススキでなかったりします。

道端に生える野草たちも、

その名前を覚えてあげると、

散歩がすごく楽しくなります。

人の役に立たなさそうな野草を

雑草とひとくくりにしてしまうのは

なんとも寂しいように思います。

役に立つ、役に立たない、

そんなことに関係なく

各々精一杯、

茎をのばし葉をつけ花を咲かせて

生きている姿も愛おしいものです。

筆写文章

秋のはじめから終わりまで、

そのときどきに見て見飽かぬのは

薄であらう。

わが越ゆる岡の路辺のすすきの穂

まだ若ければ紅ふふみたり

  若山牧水『秋草と虫の音』より