冬来る 毛糸帽 冬茜 枯芒

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◆ 魔法瓶握る手のうちきた

中身は温かくも、冷たい魔法瓶の外側。

散歩時に感じた冬到来の一模様です。

◆ 早朝の箕帚きしゅうおきなの毛糸帽

早朝に落ち葉を掃くニット帽のお爺さん、

冷たく静かな景色を優しく彩ります。

◆ 鉄橋やしのばれしさと冬茜ふゆあかね

夕陽の中の鉄橋を渡る電車。初冬の哀愁の

中に少し暖かな思慕を感じます。

◆ 石垣のもくしてひさ枯芒かれすすき

歴史の重みを含む石垣の静かな佇まい。

冬の到来に、まさに眠っているようです。