筆写 ~ 岩本素白『寺町』より

硬筆筆写 岩本素白『寺町』より
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『読我書屋』とは斎号というものらしく、

斎号とはその人物の書斎(部屋)に

つけた名前、もしくはそこの主の名前

といったもののようです。

ここでは、著者の岩本素白氏の書斎の

ことを言っているものと思われます。

このGW中に大切な方とのお別れが

ありました。その方のことを想って

選んだ文章ではないはずなのですが、

この文章を眺めていると、なんだか

その方のことが偲ばれてなりません。

筆写文章

五月の日に光るかなめの若葉、

柿の若葉。読我書屋の狭い庭から、

段々遠い林に眼をやって、更に

あたりの景色に憧れ、

  岩本素白『寺町』より