筆写 ~ 高山樗牛『清見寺の鐘声』より

高山樗牛『清見寺の鐘声』より
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大粒の利平栗(りへいぐり)を、

お嫁さんと一緒に約1時間かけて

鬼皮・渋皮をむき、炊き上げた

超贅沢な栗ご飯が今晩のご馳走でした。

もう栗が大きすぎて多すぎて(笑)

自宅で作るものは、出来合えや外食では

決して出会えないような仕上がりが

その魅力です。

栗拾いから手を掛けるとなおさらですが、

皮むきにしても、手間ひまというのは

それ自体が味わいの一つだと思っています。

美味しさだけでなく、掛けた労力や時間の

思い出は、心にしみる美味しさです。

筆写文章

この鐘きかむとて、われとせの

春秋をあだにくらしき。

うれたくもたのしき、今のわが身かな。

いざやおもひのまゝに聽きあかむ。

  高山樗牛『清見寺の鐘聲』より