筆写 ~ 『新古今和歌集 藤原定家』

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筆写文章

梅の花

匂(にほ)ひをうつす袖の上に

軒(のき)もる月の

影ぞあらそふ

梅の花が香りを移す私の袖の上に

軒先から漏れ落ちる月の光が

梅の香りと争うかのように

写っていることだ

★引用 角川ソフィア文庫『新古今和歌集』小林大輔編