筆写 ~ 『新古今和歌集 宮内卿』

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筆写文章

薄く濃き

野辺(のべ)の緑の若草に

跡(あと)まで見ゆる

雪のむら消(ぎ)え

ある所は薄く

ある所は濃い野原の緑色の若草

その色によって

雪がまだらに消えていった痕跡までもが

見えることだ

★引用 角川ソフィア文庫『新古今和歌集』小林大輔編